ユーザーインタビュー

PlantStreamを早期導入している企業をご紹介する本シリーズ、今回はベータ版の時からご試用いただいた栗田工業株式会社様のデジタル トランスフォーメーション(DX)部にお話しを伺いました。

2D設計から3D設計への道のり

超純水製造プラントオーナーのDX部における活用インタビュー

栗田工業DX部はPlantStreamにどのような期待を寄せていたのでしょうか。

栗田工業DX部:栗田工業のDX部では、時代遅れの作業がまだまだ散見される水処理プラントの設計プロセスを改善するためのソフトウェアを、積極的に探し続けてきました。10年ほど前から市販のCAD ソフトを自社のニーズに合わせた形にカスタマイズして利用することで、設計自動化への取り組みを推進しています。

自動配管設計の開発プロセスは非常に複雑です。たくさんのデータが必要なだけでなく、多くの時間や労力がかかるため、もともと社内での配管自動設計技術の開発優先順位は高くはありませんでした。


そのうち、PlantStreamのような自動配管設計機能を持ったソリューションがリリースされるだろうとは考えていましたが、正直なことを言うと、こんなに早くリリースされるとは全く予想していませんでした。 革新的な自動配管設計機能を持つPlantStreamのベータ版がリリースされたのを見て、この機会を逃してはならないと思い、弊社が目指す設計プロセス効率化をPlantStreamがどの程度実現できるのか検証することにしたのです。

PlantStream利用のメリットをお聞かせください。

栗田工業DX部:実際に使ってみると、PlantStreamは配管設計に関わる社員に非常に好評で、自動配管設計によって業務が大きく効率化されることが実感できました。 まず、PlantStreamでは3Dで設計を進めることができるため、設計の視覚的な確認や、積算のためのデータを抽出をする際に非常に役立ちます。 従来の2D中心の設計と比較すると、エンジニアによる配管レイアウトの確認を容易にしたり、配管の積算漏れを防ぐなど、様々なメリットをもたらしてくれました。

配管設計は、数ある設計プロセスの中の最終ステップの一つであり、それまでに設計してきたデータをすべてインプットする必要がありますが、PlantStreamを使うと、インプットからアウトプットまで、従来の2D中心の設計よりも非常に短時間で作業を完了することができます。 また、 PlantStreamによって複雑な配管設計業務を自動化することができるようになったことで、配管以外の設計プロセスのDX化が進んだことも、大きなメリットの一つです。 PlantStreamを使っていくことで、2D中心だった従来の設計プロセスのDX推進の意義が明らかになり、設計自動化の取り組みはさらに進んでいくと考えています。

2Dから3Dへの移行にPlantStreamはどのように役立っていますか。

栗田工業DX部:手書き図面から2D CADへ移行するのには非常に長い時間がかかりましたが、慣れた2D CADから3D CADへの移行にもやはり多くの時間がかかっているというのが現状です。


弊社では、これまでも3D CADソフトの導入を試みてきましたが、多くの設計者が慣れた2Dで配管を設計した方が楽だと考えおり、実際は3D CADは一部の案件にしか適用できておらず、2D CADでの設計も続けています。しかし2Dで書かれた図面は確認に非常に長い時間を必要とします。 さらに干渉チェックやマテリアルの積算は、手作業によって行われる為、バラつきが発生しやすく、場合によっては手戻りが起こることもあります。

このような現状の中、3D化を促進する起爆剤として、2Dから3Dへの移行を推進してくれるのがPlantStreamです。配管図を一から作成するのではなく、自動設計機能である程度の精度の3D設計をすることで、初期の空間設計にかかる時間を大幅に削減することができ、その先の詳細設計に時間を使うことができるようになると考えています。

栗田工業が配管設計をアウトソースしている配管設計会社からのPlantStreamに対する意見はどのようなものだったのでしょうか。

栗田工業DX部:実は、このインタビューの前日に、弊社が配管設計をアウトソースしている配管設計会社の1つとお話する機会があり、その時にPlantStreamで作った配管データをお見せしました。PlantStreamの導入によって仕事が減ることを、このアウトソース先の配管設計会社が懸念するのではないか、と考えていたのですが、予想に反しこの企業はPlantStreamをとても気に入っていました。

この配管設計会社にとって、弊社がPlantStreamを使うことで、全体的な配管レイアウトではなく、施工できる設計プランの作成に時間をかけられるようになることはメリットのようでした。また、本来であれば全体的な配管設計には熟練の設計者が必要となりますが、PlantStreamの自動ルーティング機能を使えば、配管設計の初期段階において、ある程度精度がよい全体的な配管のルーティングレイアウトを作成することができ、その先の詳細配管図は若手設計者でも対応することができるようになるため、熟練設計者不足を補うこともできます。その結果、この会社が対応できる案件数の増加が見込め、若手設計者が成長すれば、プロジェクトにかかる時間を全体的に短縮することもできます。このように、従来の手法を根本的に改善できる可能性がある、という点で、PlantStreamはこの会社にとっても魅力的に映ったようです。

PlantStreamへの今後の期待をお聞かせください。

栗田工業DX部: 3D中心の設計プロセスに移行することのメリットを示すことができなければ、従来のアナログな手法から脱却することはなかなかできません。 今後、プラント業界はさらに3D中心の設計にシフトしていくと考えていますが、その時、データを視覚的にわかりやすく示し、配管レイアウトの確認を容易にするPlantStreamは、変革を進める足掛かりになると考えています。

PlantStreamによる3D中心のワークフローのおかげで、従来の2Dの手法と組み合わせながら、たくさんの設計プロジェクトを素早く実施することができるようになり、設計の変更にも対応できるようになりました。現時点までで、PlantStreamのおかげで多くの時間とリソースを節約することができましたので、今後の成長を楽しみにしています。

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