PlantStream、2つのAI機能を発表

――P&ID解析AIツール「PlantStream AIDE」先行体験開始と、
自然言語で設計できる「PlantStream with AI Agent」機能リリース準備のお知らせ――

2025年8月7日

株式会社 PlantStream(本社:東京都港区、代表取締役CEO:三木 武人/Co-CEO:織田 岳志、以下「当社」)は、プラント設計を加速する2つのAI機能についてお知らせします。

P&ID解析AIツール「PlantStream P&ID AI Data Extractor(以下、PlantStream AIDE)」の先行体験版の提供を2025年7月末より開始し、正式リリースは今冬を予定しています。

また、自然言語の指示で3Dモデルのレイアウト調整を行える「PlantStream with AI Agent」については、リリースに向けた準備を進めております。

あわせて当社は、お客様の要件に合わせたAI機能の個別開発(カスタマイズ/共同開発)のご要望も受け付けています。

背景と狙い

現在、PlantStreamを活用した3Dモデル化においては、From-To情報の整備と初期レイアウトの調整に工数がかかっています。PlantStreamは、これらの課題に対し、PlantStream AIDEによるデータ抽出の自動化と、PlantStream with AI Agentによる操作の簡易化・自動化の2つのアプローチを通じて、初期設計工程の大幅なスピードアップを目指しています。 

さらに、現場ごとの要件に応じたAI機能の個別開発(カスタマイズ/共同開発)にも柔軟に対応。各社の設計基準や業務運用に最適化されたAIの導入を支援し、プラントエンジニアリング業界における業務効率化と生産性向上に貢献してまいります。

1. PlantStream AIDE(先行体験版を提供開始)

 
概要

P&ID(配管計装図)をアップロードするだけで、AIが配管の接続情報(From-To List)を自動抽出・一覧化。従来の手作業プロセスを置き換え、From-To List作成から3Dモデル設計までの立ち上げを高速化します。

 

主な機能
  • 図面の自動解析: P&IDからライン/ノズル/機器などをAIが抽出・リスト化
  • ワンクリック検証・修正: 確認画面で内容をチェックし、ワンクリックで修正
  • PlantStreamへの連携: 作成したFrom-ToリストをPlantStreamへインポートし、配管自動ルーティング~3Dモデル化へ円滑に移行
  • 変更追随 P&IDの変更箇所を素早く把握し、3Dモデル側へスムーズに反映
デモ動画
新旧ワークフローのイメージ
導入効果(当社調べ)
  • From-To List作成工数を約50%削減
  • From-To作成から3Dモデル化までの工数を最大74%削減
  • ヒューマンエラーを大幅に低減
  • P&IDの変更点を即時に3Dモデルへ反映し、手戻りを抑制
提供状況
  • 先行体験版を公開中 (デモ申込・資料請求を受付)
  • 正式リリース: 今冬予定(クラウド型SaaSとして提供予定)
お問い合せ

PlantStream AIDE(製品詳細/体験申込):
https://plantstream3d.com/jp/plantstream-pid-ai-data-extractor/

2. PlantStream with AI Agent(リリース準備中)

概要

自然言語のプロンプトで設計を支援するAIエージェント機能です。複雑なクリック操作を代替し、「このエリアをまとめて移動」「機器を整列」といった自然言語による指示で、3Dモデルのレイアウト調整を自動実行します。

 

できること(例)
  • プロンプトを使ったPlantStream操作:機器の移動・整列・複製・一括配置調整 など
 
デモ動画

エリア一括移動

指定エリア内のすべての機器の一斉配置調節をプロンプトで実行

自動整列

手動で行っていた機器の配置調節をプロンプトで実行

今後リリース予定のAI関連機能(例)
  • 設計基準に基づいた機器間隔チェック:AIを使って、設計基準に従った機器同士の間隔を自動でチェック
  • 安全距離チェック:プロセスエリア、ユーティリティ、その他の構造物間の安全距離を自動でチェック
  • 保守性のチェック:バルブの操作エリアや吊り上げ経路などもプロンプトを使って簡単に確認・修正可能
  • AIエージェント:「警告P12-0-V000000の解決方法は?」と聞くだけで、原因と対処手順を提示
お問い合せ

PlantStream with AI Agent(製品詳細/資料請求):
https://plantstream3d.com/jp/plantstream-with-ai-agent/

AI関連機能開発に関して

当社では、お客様のニーズに合わせたAI機能開発のご相談を承っています。プラント設計におけるAI活用をご検討の企業様は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

AI機能開発のご要望・共同開発のご相談: https://plantstream3d.com/jp/contact-us/

PlantStreamについて

PlantStreamは、 プラントエンジニアリングにおける空間自動設計(配置計画、配管、土木・建築、電気・計装)に対応した、自動ルーティング機能に特化した3D CADソフトウェアです。
本製品は、プラント業界大手の千代田化工建設と、3D CAD開発に精通したArent株式会社のノウハウを結集し、2020年に販売を開始しました。

PlantStreamは、プラント設計の現場で蓄積されたノウハウをもとに開発された独自のルーティングアルゴリズムにより、迅速かつ正確な配管・ケーブル設計を実現。
従来、配管1本の設計に約2時間を要していた作業を、1分間で約1,000本の自動設計が可能となっています。

現在、国内外のエンジニアリング企業やプラントオーナーを中心に、30社以上のユーザーにご利用いただいております。 

今後も、PlantStreamは世界中のプラント業界の課題解決に貢献し、設計効率化とDX推進を支援してまいります。
設計工数や人手不足、初期設計の品質向上など、プラント設計に関する課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。